リテラルの外部化は、もう、してもしなくても良いようです

用途・目的

ループ処理を行う場合、リテラルを外部化すると処理が高速化できる、という記事を数年前に読んだ当時に自分の環境でもテストした結果、確かに効果があったので、それ以来ずっと外部化していたのですが、同時に「処理系が賢くなれば、リテラル最適化は処理系が勝手にやれる筈…変数を使うやり方は余計な宣言がある分、逆に遅くなってしまうのでは？」とも思っていました。
気にするほどの差ではないことは経験的に分かっていましたが、気になるタチなので確認してみました。

結論としては、現代のブラウザやHTAではリテラルを外部化してもしなくても速度は変わらないようです。

下記ソースのループ１は普通のループ処理で、ループ２は外部化したループ処理です。

ソース // ループ１ for(var i=0,str=''; i<1000 ;i++){ str += 'aiueo' } // ループ２ for(var i=0,str='',str0='aiueo',L=1000; i<L ;i++){ str += str0 }

サンプル var f=function(){return (new Date()).getTime()} var テスト=function(){ var 開始=f() // ループ１ for(var i=0,str=''; i<30000000 ;i++){ str += 'aiueo' } var 結果1 = f() - 開始 // ループ２ 開始 = f() for(var str='',L=i,i=0,str='',str0='aiueo'; i<L ;i++){ str += str0 } var 結果2 = f() - 開始 return [結果1, 結果2,L] } for(var arr1=[],arr2=[],i=0; i<10 ;i++){ var res=テスト() arr1[i] = res[0] arr2[i] = res[1] } var 平均=function(arr){for(var i=0,L=arr.length,num=0;i<L;i++){ num+=arr[i] }; return num / L} confirm(['ループ回数',res[2],'','結果1',arr1,'平均：'+平均(arr1),'','結果2',arr2,'平均：'+平均(arr2)].join('\n'))

chrome52.0.2743.116の結果



ie11.0.9600.18426の結果



htaの結果